サンフランシスコのプレシディオ軍事基地で女性憲兵が殺され、元憲兵のオースティン刑事(マーク・ハーモン)とその上司だった憲兵隊長コールドウェル中佐(ショーン・コネリー)が捜査を始める。
監督はピーター・ハイアムズ。この映画と「カナディアン・エクスプレス」はそれなりに面白かったが、他はどうも冴えない映画ばかり。
本作もロジックが曖昧で、ラストを007ばりの銃撃戦にしてしまったあたりはがっかりだった。
裏の顔を持つ元曹長役のジャック・ウォーデンは「地上より永遠に」「十二人の怒れる男」「大統領の陰謀」「評決」など蒼々たる名作で脇役を務めた名優だが、彼にはこの映画はちょっと軽すぎたのではないだろうか。
ただ、ウォーデンとショーン・コネリーの屋根の上での語りはなかなかいいシーンだった。
一方でマーク・ハーモンとメグ・ライアンの恋愛は稚拙というか、おまけにしか見えなかった。