すとんこ

赤い河のすとんこのレビュー・感想・評価

赤い河(1948年製作の映画)
3.0
テキサスからミズーリへ、牛1万頭を陸路で1600キロの距離を輸送するって話☆

会社のゴミ箱で拾ったDVDは会長が捨てたものでしたシリーズ、第一弾!

流れ者が南部にやってきて、「いい土地だぁ、オラここでこのテキサス1の牧場主になるだぁ」と牧場業を開始する男・ダンソン、
「おいおい、待てぇ、ここはディエゴ様の土地だぁ、勝手は許さねぇどぉ!」っと横槍を入れてきた者を即射殺し土に埋めます。おおらかな時代ですね。

それから十四年、生めよ増やせよで数頭足らずの牛でスタートした牧場も今や1万頭を越えるほどに大繁殖!スゲェっす。
「だども、このままこの地にとどまってもジリ貧だぁ、オラのめんこい牛さ売って換金するだぁよ!」と一念発起、多数のカウボーイを引き連れロングドライブを開始します。

これまで己のガン・テクニックと腕っぷしで他者を黙らせてきたダンソン、その傲慢で強引なワンマン社長スタイルに愛想を尽かされ多くの離脱者を生み、しまいには我が子のように育ててきたマシューに旅団を乗っ取られる始末。
「オラのベコさ、けぇせっ!!」と執念の追跡を始めるダンソン。やがて二人は相対し決着の時が訪れることとなります。

途中、ジジィとインディアンとの間で「入れ歯返せ、いや返さない」という謎のやり取りを挟みつつ、広大な土地での過酷な旅路が描かれ、群れなす牛の移動シーンは圧巻。
また、血縁はなくとも、ダンソンとマシューの不器用な親子愛のもどかしい様も描かれます。好き同士なのに争ってる、素直になって欲しいです。

このダンソンの思考、行動がアメリカ人の根底にあるのだなぁと、勝手に思いこんじゃう一本(^_^;)☆
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