天馬トビオ

赤い河の天馬トビオのレビュー・感想・評価

赤い河(1948年製作の映画)
3.0
CGとかの作り物ではない、9000頭の牛の暴走シーン、渡河シーンの迫力に圧倒される。やっぱりアメリカは広い。

西部開拓時代に生きる男にとってはゲンコツと銃、それからコーヒーとウイスキーは欠かせない。過酷な自然の中で生き残るための必須アイテムなのだろう。だけど、先住民族の土地を奪うだけでなく、勝手に他人の土地に牧場を開き、文句を言われたら問答無用の銃殺。自分と家族の生命と財産は自分で守れってことなのだろうが、それをフロンティア・スピリッツってきれいごとで片付けるのはどうなのよという疑問が残る。

テーマは単純、父と子の葛藤と和解。子どもや恋人に対し不器用な愛情表現しかできない無骨な西部男を演じさせてジョン・ウェインの右に出る役者はいない。
天馬トビオ

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