ひろパパ

無法松の一生のひろパパのレビュー・感想・評価

無法松の一生(1963年製作の映画)
4.2
ラピュタ阿佐ヶ谷の三國連太郎特集にて。阪妻版は観たことがあったが、こちらもとても良かった。明治後期の小倉、荒くれ者の「無法松」、富島松五郎の純愛を描いた物語だが、前半の芝居小屋や節分、運動会の楽しいシーンから、後半の成長したボンボンから距離を置かれ、そして最後に吉岡夫人に心の内を打ち明け、一人雪の中を彷徨い倒れる悲しいシーンへの展開が、うろ覚えの記憶ながら阪妻版よりドラマチックな描き方がされているように感じた。手の付けられない荒くれ者だが心優しい松を三國連太郎が見事に演じ、三國連太郎はやはり上手いなぁ、と改めて思った。阪妻版、三船版と見比べてみたいと思った。
ひろパパ

ひろパパ