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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のmoのレビュー・感想・評価

5.0
友人に、台詞が良いと勧められて見た作品。(前回のレビューに追加しようと思ったらぼーっとしてて消してしまってかなり悲しい…)

その通り2人の会話で物語がすすんでいく。2人が紡ぐ言葉はどこか洒落てて意味があって、一つも聞きこぼしたくないくらい。
2人とも自分の考えをしっかり持っていてそれに自信と誇りがあるし(偏見的な部分もあるけど)、親友でも恋人でもない一夜限りの関係だって最初は本当に思ってるからこそこんなに喋れるんだろうなあ
私たちは違う、みたいに言ってるけど、このまま2人が一緒にいたらお互いの声が聞こえにくくなって、会話がなくなると思うと少し切ない。

BGMもほとんどなくて登場人物も少なく2人だけの世界。まさに恋の始まりで、だんだんお互いの気持ちを確かめていくにつれて距離が近づくのでちょっと恥ずかしい!
どのシーンもウィーンの街と2人の会話が素敵な映画だけど、お気に入りはジェシーがセリーヌを口説くところ。言い回しが楽しすぎてそりゃついていっちゃう!
印象的なのはレコードショップで目線の追いかけっこするシーンが焦ったくてもう見てらんないっ!ってなるのと、クラブで過去の恋愛について探り合うシーンでやっと恋愛の話できたね!ってなるところ。

神様がいるとすれば人の心の中じゃなくて、人と人の間のちょっとした距離だとセリーヌに教えてくれた人、すごい



3回目の視聴で改めて好きな映画だあーとなる。
セリーヌは確かに頭が良いんだけどひねくれたかまちょな面もしっっかり表現されてるし、ジェシーは何かに怯えながらも行動力が先を行ってしまう、というキャラクターもよく描かれてる。
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