総支配人

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離の総支配人のレビュー・感想・評価

4.0
Filmarks企画のリバイバル上映で鑑賞
旅先で偶然出会い、恋に落ちた2人の一夜
夜のウィーンを散歩しながら、会話を重ね、短い時間で親密になっていくジェシーとセリーヌが、まるで本当に恋に落ちたようにみえて、2人を見守っている気分だった
手紙か電話しか連絡手段がない時代だからこその一夜と約束がロマンチック
路面電車でセリーヌの乱れた髪を直そうと伸ばしかけた手を戻すジェシー、レコードショップの狭い試聴室での微妙な距離感とジェシーの視線、カフェで手を受話器に見立てて友達に電話したフリの会話、公園でセリーヌが「ねぇ、お願い」とジェシーの目をまっすぐ見て言うセリフ、愛おしいシーンがたくさん
2人が過ごしたお店、路地、公園、町並みが翌朝には空っぽになっている様子は、昨夜の出来事が幻だったようで切なくなりつつも、どこか暖かさを感じられた
そしてセリーヌはカジュアルスタイルに無造作へア、自然体だからこそ素材の良さが際立っていて魅力的だった
簡単にコンタクトがとれる現代でも、直接顔を見合わせて2人のように会話をするは大切だよね
旅先で夜に散歩するのがすきなので知らない土地にわくわくしたし、甘酸っぱい記憶を思い出させてもらえた素敵な作品でした
2人のその後が気になるので続編を観よう
総支配人

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