当代の米日仏の名優たちが勢揃いしている時点でこの映画の目的が達成できている。
というぐらい、どのお国の人たちも(良くも悪くも)時代感・それぞれの国の持ち味を存分に発揮していて、エンタメらしいエンタメに仕上がっていた。ゴリゴリの個性派男優三人衆かと思いきや、ブロンソンの個性を超越し始めた自然な演技が要所要所に垣間見られて、よりキャラクターが生き生きしていた。次元大介役の小林清志が、あまり声を作らずに、ほぼ地声で喋っているような自然さ、とでも言うのだろうか。
三船は100点満点のサムライを演じ切っていて楽しそうだし、熟成期手前の、まだ若さの残るドロンは相変わらず怖可愛い。
名前に見覚えがあると思ったら、ヒロイン(?)役の女優さんは、初代ボンドガールの方でした。