エンドウ

泥の河のエンドウのレビュー・感想・評価

泥の河(1981年製作の映画)
4.5
1950年代後半の日本は経済に勢いを取り戻し始め、「もはや戦後ではない」とまで言わたが、都市周辺部や地方には貧困に苦しむ人々がまだまだおり、決して豊かとは言えない戦後日本の姿が描かれている。当時は貧困でその日暮らしみたいな感じだったが、それでも人と人の繋がりはこの時代が一番強かったと思う。
本作ではとにかく信雄の両親が温かく、モノクロの映像からもその温かさが感じられるほどだった。また、信雄のお父さんと銀子の何か抱え込んだあの「まなざし」や、撮り方ひとつひとつが印象深い。
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