社内バーテンダー

ダークナイト ライジングの社内バーテンダーのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
4.2
バットマンがゴッサムシティの象徴となる話

三部作の完結編として素晴らしいラストでした。
そして三部作とも終始大切にしているのが、ゴッサムシティを創り上げている全ての人々なんですよね。
そこがヒーロー映画として特に深い!!

きっとブルースの父がそうだったように、ブルースはバットマンが正義として平和を作り出すのではなく、全ての人が平和を願う意志と行動を持つことによってこそ、真の平和を作り出せると信じているんだと思います。

それは、最後のバットマンとゴードンの素敵なやり取りに現れていました。
バットマンが思うヒーロー像は決して敵をなぎ倒す強い人ではなくて、人を思いやって寄り添える人なんです。
本来備わっている人のそういう力を思い出させるために、バットマンはあくまで象徴で良くて、それでこそあのラストだったんでしょう。

他のヒーロー作品もとっても好きですけれど、
これほど深く正義や真の平和とは何かを美しくも泥臭く描いているヒーロー映画は見たことが無かったです。
見事に描ききったクリストファーノーラン監督に一気に惚れました。

そしてキャットウーマン。アン・ハサウェイ。魅力的すぎますね。