青い牛です

誘惑のアフロディーテの青い牛ですのレビュー・感想・評価

誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)
4.1
冒頭からずっと出てくるギリシャ劇の集団は彼の初期作品によくある展開で、夢と現実が一緒になってて、本人も空想の人物もふつーに登場してしまう。今でこそ2.5次元なんて言うけどこれもある意味2.5だなとか思ったり、、(しかも彼らはミュージカルもしちゃう)
彼が創る現実みたいな世界は僕なんかはうっとりするほど巧妙に出来ていて、映画を観終わった後は、はーそうよね明日もガンバロ〜おやしみ〜ってなるのに、翌日の満員電車で一瞬にして引き戻されてあああれは3次元の話ではなかった、、という事を思い知らされます(映画は平面だしね)。

で、今回彼が演じるレニーはリンダ(しかも娼婦)と1回しかセックスをしないという所もこれ以降の彼の作品に繋がっている気がしていて、もちろん現実的な衰えもあり、それは自分自身が映画に出演しなくなっていくのと同じ理由であると思った。養子を迎えるのもそれを表してる気がした。


全作観ていないので何とも言えないから全作観なきゃなと思いました。おしまい。