よとり

愛を乞うひとのよとりのレビュー・感想・評価

愛を乞うひと(1998年製作の映画)
3.7
最低な母親なんだけど、だからといって
その一言で切り捨てることができない

見ていて苦しくて、
でもその姿に共感ができてしまって、
救われない人生にたいして
諦めてしまって「ついてない」と
言わざるを得ないほどに報われなくて

どんなに辛い目にあっても孤独から
逃げることはできなくて家族という繋がりを求めてしまう
新しい居場所を見つけても、なおその繋がりに縛られたままで解くことはなかなかできない

愛情を注がれなかった人だから
笑顔で感情を取り繕うしかなかったから
居場所を見つけられなかった人だから
「幸せ」の意味を誰よりも知っている
よとり

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