■一言で言うと
良作、力作
■もう少し詳しく言うと
原田美枝子さんの演技は圧巻ですね
娘との掛け合いは、この作品に良い緩急を与えていた
日本アカデミー賞受賞も納得の重厚感
愛を乞うひとは、私たちみ…
母であるはずの豊子は愛を与う人ではなく、愛を乞う人であった。
「子ができたら捨てられる」と怯えた彼女の母がどんな女であったか想像に難くない。
血の繋がりに必然の愛を見出そうとするのは不毛なこともある…
かなり胸糞悪いと噂なので見てみる事に。
主人公とその母親が一人二役なので序盤一瞬ワケ分からなくなりましたが。
胸糞大好きだけど、子供を虐待するのは嫌いな胸糞なのでいきなりキツい、しかも延々続く。…
この子供の虐待場面は「うわぁ・・・」となること間違いなし。
その虐待する母親と
虐待された子供が大人になった母親の
一人二役を演じたのが演技派の原田美枝子。
もう上手過ぎて、驚愕。
ラストのシーン…
【原田美枝子の一人二役】
平山秀幸監督を一躍巨匠レベルに押し上げた作品で、1998年の邦画ベストワンを北野武の『HANA-BI』と争ったことでも有名。
とにかく主演の原田美枝子がほんとうに同一人…
主人公の少し気の弱い儚げな雰囲気と、母親の激昂型ヒステリックとの二役を、ここまで使い分けられていて圧巻。この前見た火宅の人では、あざとい駆け出し女優の役も全く違和感なかった。
母親から逃げ出した後…
終始重かったなぁ。
虐待シーンは見るのがしんどくなるくらい辛い。
照恵が豊子を振り切って逃げた後の生活を、少しでも良かったから触れてほしかった。
二役演じる原田美枝子の演技力には目を光るものがあった…