くずみ

元禄美少年記のくずみのレビュー・感想・評価

元禄美少年記(1955年製作の映画)
3.8
小身者の悲しみに満ちた忠臣蔵。瞳キラキラ中村嘉葎雄(賀津雄)の矢頭右衛門七。所作の美しさに、貧しさや身分の低さに屈せぬ気概が見える。
仇討のカタルシスに繋がる場面は極力排されている。父の死から参加が叶うまでの処理の鮮やかさよ。屋敷や路地をすべるカメラも心地よい。
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