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インディア・ソングのspacegomiのレビュー・感想・評価

インディア・ソング(1974年製作の映画)
4.3
女性のオフの声のみで構成される。朧げで虚ろなナレーションが心地いい。大使館邸の人物は画面内に現れ、横切り、消えていく。夫人や副領事のダンスは夢のよう。人物に生気はなく気怠さと退廃が溶けて混じり合う。画面外からの声とも相まって人物はみな亡霊の様相。そんな死臭が充満する館において、唯一その生の意思を感じとれるのが画面外からのシャウト。
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