いりや

ほしのこえのいりやのレビュー・感想・評価

ほしのこえ(2002年製作の映画)
1.9
新海誠監督が劇場公開した初めての作品。

この作品を観て誰もが思う事は、キャラデザインかと思う。正直笑いそうになるし、キャラが出てる時は目を背けたくなる。バトルシーンも見ていられるものにはなってなかった。
ただこの作品は、監督、脚本、演出、作画、美術、編集と殆ど全て1人でこなしたものらしく、初期の作品ということで仕方がないとは思う。

キャッチコピーは、「私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ。」。
ここまで極端ではないにしても、物理的距離というのは心の距離と関係がある。
この事は新海氏の中で比較的重要な意味を持っているんだろう。
「男女間での遠距離」というキーワードは、この作品のみならず「秒速5センチメートル」「雲のむこう、約束の場所」「君の名は」でも見られる。

これで新海誠氏の作品は全部観た事になるが、正直なところ、表現と、描きたいモノの幅が小さい様に感じてしまう。表現の使い回しや同じキーワードが多くて、「これ、他の作品でも観たな」と感じることが多い。

まあ、まだ若い監督である事、「君の名は」の大ヒットで彼の名が確固たるものになった事から、これから多くの作品を出していくだろうし、頑張って欲しい。
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