かえ

パリ、恋人たちの2日間のかえのレビュー・感想・評価

パリ、恋人たちの2日間(2007年製作の映画)
3.1
パリへの幻想を壊してやる的な映画はたまに見るけどこのタイプは初めてかも
うわー行きたくなくなった…けどでもやっぱオシャレだなくそぉ…
それは街だけじゃなくて、人もそうで
みんなそれぞれに苛立つし大体人を小馬鹿にしてるしでなんだこいつらと思うんだけど終わる頃にはなんだかんだ愛着も湧いちゃうような
人間ってこんなもんだよなーと思えるような
街も人もありのまますぎるからこんな風に思うのかな

2日めの朝のパリの空気感とか、ラストシーンが印象的…というか忘れたくないシーン
「写真を撮っている彼は傍観者になってしまって一緒に経験をしたことにはならない、私は一緒に歩きたかった」のような感情もそう

外国人に対して現地の人が「どうせわからないだろ」って現地語で悪く言ったりするの本当に嫌なもんだな
彼女の周りにそういう人間が多いっていうのがなによりキツイことに思える

あとはビフォアシリーズのジュリーデルピーとどうしても比較してしまって、あの子が大好きだからこそこの作品のジュリーが好きになれなかった
会話シーンの撮り方とか雰囲気とかなんとなく似てるんだけど、
でも全体的にロマンチックなビフォアシリーズと正反対を行くような人々、会話がちょっとしんどい
かえ

かえ