うめ

アベンジャーズのうめのレビュー・感想・評価

アベンジャーズ(2012年製作の映画)
3.6
 マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ1、完結編。アイアンマン、ハルク、ソー、キャプテン・アメリカといったこれまでの作品のヒーローに加え、さらにホークアイとブラックウィドウも表立って参加。「アベンジャーズ」というチーム誕生までを描いている。
 しかしこの作品、上述のヒーローが登場するそれぞれの作品を観ておかないと、本当についていけない(当たり前!と言われるかもしれませんが(笑))大筋のストーリーもそうだし、ちょっとした小ネタも拾えなくなる。そんな私も「インクレディブル・ハルク」だけ未見なので、何かしら見落としている可能性が。
 前半は各地にいるヒーローたちを集めて団結させることが最大の焦点。だが、これがうまくいかず、途中、ヒーローたちの悪口大会に(笑)ここのシーンは、それぞれの作品で言われたことが出てきているので、面白い。それがきっかけで、闘いが始まってしまう。後半はアベンジャーズ、ニューヨークでの戦い。それぞれ特徴のある武器を持つヒーローたちが団結して戦うシーンは迫力がある。(映画館の大スクリーンで観たらもっと迫力があったかもしれない。)ただやはり背景だけでなく、人物にもCGを施さねばならぬせいか、若干CGの作りものっぽい、安っぽい感じが見えてしまったのが残念だった。(空から人や物が落下するシーンは、偽のUFO発見ビデオに見えた…カメラワーク、もう少し考えてほしかったところ)あと、私は何となく9.11を思い出してしまったのだが…今作を観たアメリカの方はどう感じたのだろうか…。
 あと、ストーリーで難を言うなら、やっぱり四次元キューブ。あれは結局何なのか。何故終盤、あの手段で力を止められたのか。私が覚えていないだけなのか、とにかくその諸悪の根源の力や正体がよくわからなかった。(もしかしたらわからないままにしてあるのか?それが後の作品で明らかになっていくのか?)それから…ロキが可哀相(笑)終始、杖を持ってにやにやしているのだが…四次元キューブが何かわかっているんだろうか、ロキ(笑)最後までとにかく残念というか…もはや可哀相になってきていた。
 しかし、公開当時今作が世界の興行収入3位だったというから驚きだ。それだけファンがいるということだろうし、こういう作品が好まれているという表れの一つだろう。なるほど、やっぱりこういうのが好きなのね、と観ながら納得した作品だった。

あ、個人的に一番気になったのは、ちょこちょこ会話の中に登場するコールソンの恋人。どんな人なんだろうなぁ…。
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