女が叫んで恐竜を呼び込みモブが代わりに犠牲になるイベントは1, 2作目と変わらない。
申し訳ないが叫び声と逃走シーンを飛ばして鑑賞した（聴覚過敏なので）。
かと言って決してつまらないB級ではなく、人気と感動を引き継いだ大作であることは健在。
2020年代の現代と違い、大掛かりなセットを建造した撮影、島に上陸してジャングルの中でロケ、と言った命懸けの製作。それだけに、恐らく演技だけでは表せない本物の恐怖感を伴った緊張感が全般に漂う。
シリーズ3作目以降は完全に原作者の手を離れ別の脚本家によって書かれることになったそうだが、1, 2作目と同様に裏設定や前日譚は綿密に作り込まれている。
この3作目の後、4作目まで14年間のブランクがある。
私の勝手な想像ながらシリーズはこれを最終回として一旦締め括るつもりで伏線を全回収し、きちんと完結したんじゃなかろうか。
最近ありがちな「盛り上がったところで唐突に終わって次作に期待」という半端な匂わせが無かった。
好みによるが、私は映画は1作毎に全力で1話完結にして欲しい。適当に中断する形でダラダラ何作も続ける製作手段が透けて見えるのは白けてしまう。例え次作の計画があったとしても、そんな裏話の腹積りなんか透けて見せられたくないから上手く隠し通してくれ。この「ジュラシック・パーク」シリーズのように。
