もえまる

ジュラシック・パーク IIIのもえまるのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)
4.8
ジュラシックパークシリーズは、昔父親が、通称「映画の部屋」という、映画鑑賞用にスクリーンやスピーカーなど設備を整えた自室で見ていた。
父親は夜ご飯を食べ終わるとこの「映画の部屋」に篭る。小さい頃、私は寝る前に映画の部屋に行き、父親が観ている映画を一緒に少し観てからおやすみなさいと言って寝室に向かうのが日課だった。

父親は興奮して観ていたが、私にはいまいちこの映画の良さがよく分からなかった。もちろん、最後の恐竜と心が通うシーンと助かるシーンしか見ていなかったから、というのもあるが、正直あまりハラハラするような冒険物語は得意ではない。

でも、この自粛期間中は別だ。この家にいさえすれば、なんの障害も危険性もない状況でちょっと冒険したくなる気持ちは分からなくもないだろう。

全く興味がなかったのに、テレビで使われていた劇中曲を聴いて、観たい気持ちにさせられてしまった。

いざ観ると、大迫力の恐竜のCG、テンポ感の良いストーリー、ドキドキハラハラしつつも、なんやかんや助かるとこは助かるフィクション感、小気味いい伏線回収、なんといっても素晴らしい音楽。エンディングには、いつもと変わりない自室でスタンディングオベーション、心の中は感動の嵐だった。

良い映画を観た。と心から思った。
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