かつてハリウッドで大活躍するも現在は公私共に行き詰まり、疲れ果てたヴァンダム。今までの人生を振り返り、見つめ直し、全てを曝け出す。スター故にからかわれたり、常に何かを求められる。誰しも悩みや苦しみがある。映画の様には上手くいかない人生を懸命に生きる姿をヴァンダムが等身大で演じる。
アクションスターでありながら、自分の弱さ、苦悩、心の傷を見せ、ここまで観客を熱くさせてくれる役者ってヴァンダムしかいない。心情を吐露し、涙ぐむ場面はこちらも泣けてくる。映画であり、現実でもある作品。ヴァンダムは本当に名優だと毎度ながら思う。