SYU

インファナル・アフェアIII 終極無間のSYUのレビュー・感想・評価

4.0
2020/09/27
監督 アンドリュー・ラウ、アラン・マック 
アンディ・ラウ
トニー・レオン

【罪と罰】

 1作目のラストから10ケ月後、本当の警察官になろうと暗躍し始めるマフィアのスパイ、ラウ(A・ラウ)、彼の前に現れる謎めいた男ヨン(L・ライ)との対決、前2作で語られなかった潜入捜査官ヤン(T・レオン)のドラマ、そしてラウに訪れる結末を描く、人気香港ノワール完結編となる第3作。

 1作目の主演2人、そして麗しきC・チャンも再登場して嬉しい限り。
 しかし物語はもはや取り返しのつかない罪人であるラウが辿る、悲しく無情な終焉へと向かっていく。

 時系列が入り組んだり、新たな登場人物が多かったり若干理解に苦しむ部分もあるが、前2作の伏線が繋がったりして、改めて壮大な物語の最終章として十分楽しめる仕上がりだった記憶。

 罪の意識とヤンへの憧れから次第に精神を病み、妄想の世界に堕ちていくラウ、冒頭に描かれるエレベーターのシーンがなんとも印象的、因果応報という言葉が頭に浮かんだ一本でした。

 やはり良作です。

 久しぶりに思いだしたらシリーズを見たくなりました、時間がある時にまた見返したいと思います。

鑑賞日 2005年頃 DVDにて
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