ロボトミー

人狼 JIN-ROHのロボトミーのレビュー・感想・評価

人狼 JIN-ROH(1999年製作の映画)
4.0
「押井守氏が赤ずきんを手がけたら」的な映画。
テロリストの赤ずきん、首都警の狼。童話をモチーフにパラレルワールドの昭和30年代を赤ずきんと狼が身を寄せ化かしあう。
公開当時、劇場で観てるはずなんですがすっかり内容を忘れておりまして、改めて借りてみたところ新鮮な気持ちで楽しめました。だがしかし、公開当時まだ10代だった自分にはちょっと難解でわかりにくかったのかもしれませんなぁ。だから忘れたのか。公安部と首都警のパワーゲーム。その生贄の羊とされたと思われる主人公とヒロイン。この流れも違和感なく、綺麗に回収されてます。ラストも特に後味悪くなかったのは、赤ずきんがあまりにもメンヘラで感情移入および同情しづらいからこそなのかも。
時代設定を考えるとプロテクトギアのデザインは異質だけど、あれぐらい異質じゃないと人の皮を被った狼の説得力は出ないでしょうね。ラスト間際、いろいろな伏線を回収した主人公がヘルメットを被ったときは、確かに人ではなく狼になっておりました。
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