チルいテクノミュージックに包まれた、オサレなクライムムービー。
世の中に「雰囲気オサレ映画」はごまんとあるが、本作こそ正真正銘の「オサレ映画」だろう。
寡黙なドライバーを演じるライアン・ゴズリングは、細かな表情の使い分けで魅せる。そのカッコよさと来たら。
穏やかに進むと思わせて、後半の怒涛の畳み掛け。
物語の緩急も上手く、上映時間が短いこともあって、ダレることなく進んでゆく。
得も言われぬ感情だけが、最後に静かに残った。
間違いなく傑作。万人受けはしなそうだが、テクノミュージックが好きな方は是非是非観てみて欲しい。