今や大監督なウィルソンイップの初期作
当時のMIの流れに乗ったケイパーものとなっている
本作は結構どんでん返しがある映画なんだけどなんと90分にも満たないので、必然的に説明不足感が否めない
とりあえず各々のキャラクターの掘り下げができてなく、敵の目的も曖昧だし味方との連携も上手く描写できているとは言い難い
チンパンジーに至ってはなんでお前は出てきたんだよとツッコミたくなってしまうほど
過去のトラウマもダイジェスト的なのでスーチーの悲しいシーンもイマイチ
そもそも黎明がいつも通り？全然表情を変えないクールすぎるキャラなので見ている側もあんまり主人公が掴みにくいというのもある
そんな感じでストーリーはもっとゆっくりじっくりやってくれみたいな感じだったんだけど、アクションにもその感じはある
十分にお金がかかっているはずなのに無駄な早回しや撮り方が悪かったりして素材の良さが活かしきれていない感じがどうしてもしてしまう
特にラストの木にぶら下がった状態での一幕なんかぶっちゃけごちゃごちゃしすぎて何やってるか全くわからなかった…
小春の警棒ヌンチャクとか面白いアイデアはあっただけに残念
アクション、ストーリーともにもっと余裕をもって演出してほしかった一本
でもラスト黎明が小春をフルスイングで殴るシーンは爆笑しました
