龍が棲む・・・そんな伝説が残る湖で水難事故に遭い、子供の頃の記憶を失った女性が就職を機に失った記憶を埋めるべく、幼馴染の友人と自分の幼少の頃の過去を探るうちに、主人公同様の水難事故に遭いながら命は助かるも、記憶を失った人々に遭遇することにより、混迷の度合いを深めながらも驚愕の真実に辿り着くＳＦミステリー。

イントロだけ流し読みして余計な情報をインプットせずに鑑賞も、画ヅラを含めもっと幻想的でファンタジックなお話かと思いきや、最後の最後に私的には全く予想だにしなかった○○○を盛り込んだがために、物語の真実が余計に五里霧中になる不可思議な魅力を湛えた面白い作品です。

タイトルは宮部っちの有名な著作本みたいですが、宮部っちの作品の龍と本作の龍とは当然ながら違います。
龍が棲む湖の鄙びた感がなかなか絵になっており、この湖で水難事故に遭っても死なないと云う事実と何故に命と引き換えに記憶を失うのかが最大の謎です。

主役二人以外の出演者に津田寛治、西岡徳馬、並木史朗、顔見せ程度ながら遠藤憲一や根岸季衣と結構豪華なキャスティングが作品の質を高めていますし、主役二人も大根ではありませんから俳優の演技で興醒めることはありませんが、心配なのはやっぱりラストの画ヅラ。
洋画のトンデモ映画と云えばの質問に、ジュリアン・ムーアのあの作品をすぐに脳裏に浮かべてしまう貴方は多分この作品も愉しめないでしょう。

湖に棲むと云う伝説の”龍”と人の心に眠る”龍”の意味を知った時、人智を遥かに超えた驚愕の真実が顕かになります（←超デフォルメｗ）
私のようなキワモノ好きな方に特にお勧めしますｗ（って、本作キワモノじゃありませんよｗ）←どないやねん・・・。

懐かしいなあ。椿屋が好きで当時見た。

おれは好きだけど

オチ含めて。