RestatLouis60

天使のくれた時間のRestatLouis60のレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
4.3
色々考えさせられた。ほんとに些細な選択でさえも、人生をガラリと変えてしまうことがあると思うと、なんだか恐ろしい気がした。自分は、まだこれから様々な選択をする側。まだ17年しか生きていないから、今までの選択に後悔がある訳では無いけど、これから先、必ず選択を後悔することはあると思う。でもそれは仕方がないことだと思う。その選択をしなければ出来なかった経験や、出会えなかった人が必ずいるはずだから。なるべく後悔の残る選択はしたくないけれど、どこに行ってもなるようになる、こう思うことも大事かなとも思った。選択に時間をかけることが正しいわけではないし、運命的なことを信じることが悪い訳でも無い。最初のシーンでもあったように。それも人生なのかな、と。

やっぱり自分は、人物が変わっていく映画が好きだなーと感じた。裕福な生活だけが幸せと感じているジャックが、どんどん家族という新しい幸せに気づいていくのが心が温かくなったし、完全にその世界が心地よくなってしまって現実に戻る前夜寝ないように耐えているのがまた切なかった。ラスト、また一緒になって暮らしていく、というとこまで語るのではなく、これからどうするかを2人に委ねている気がして、個人的には好きだった。
どこまでもあなたについて行くわ、的な奥さんのセリフ、最高…。あんな人と一緒にいれたら絶対に幸せだろうな。

何が自分にとっての幸せか、という素朴な疑問について考える機会をくれるいい映画でした。