渋谷でバーを経営する淡島千景と、その周辺の人々の群像劇。
淡島千景の内縁の夫と子供は華族という設定。彼らが没落している様子や、当時の学生運動やインテリ層の心境が盛り込まれていて、興味深い。
映像は、長めのカットにごく短いカットを混ぜていて、長回しだけより人によっては見やすいかも。長回しもあり(カメラが時に動く)。
特に、街中で団令子と山崎努が会う場面の長回しが凝っていて良かった。撮影は成瀬作品でおなじみの玉井正夫。
前半は軽い雰囲気で作られていて面白い。100分を超えてるので長く感じた。
芥川也寸志はおとぼけな雰囲気で、一瞬、菅井一郎に見えた。織田正雄の助平演技は貴重かも。
「名脇役列伝V Intellectuals」