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東京夜話のhummingbirdのレビュー・感想・評価

東京夜話(1961年製作の映画)
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渋谷でバーを経営する淡島千景と、その周辺の人々の群像劇。

淡島千景の内縁の夫と子供は華族という設定。彼らが没落している様子や、当時の学生運動やインテリ層の心境が盛り込まれていて、興味深い。

映像は、長めのカットにごく短いカットを混ぜていて、長回しだけより人によっては見やすいかも。長回しもあり(カメラが時に動く)。

特に、街中で団令子と山崎努が会う場面の長回しが凝っていて良かった。撮影は成瀬作品でおなじみの玉井正夫。

前半は軽い雰囲気で作られていて面白い。100分を超えてるので長く感じた。

芥川也寸志はおとぼけな雰囲気で、一瞬、菅井一郎に見えた。織田正雄の助平演技は貴重かも。

「名脇役列伝V Intellectuals」
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