hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価

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渡世人列伝(1969年製作の映画)

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豪華キャストのお正月映画。監督は「警視庁物語」の最初期を担当した小沢茂弘(キャリアが長く続いたようでうれしい)。

カルト映画や、マカロニのようなケレン味と、着流し任侠らしいしっとり感。見せ場が続き(
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大草原の渡り鳥(1960年製作の映画)

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シリーズ第5作。意外性のある展開、クライマックスの対決、ラストの余韻と、これは面白いと思ったら、日活のサイトでも「シリーズ最高傑作と呼び声高い」と。そうだよね。

居酒屋で白木マリが帰り、佐々木孝丸が
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サラリーマン物語 新入社員第一課(1962年製作の映画)

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日活の「事件記者」シリーズでちゃっかり者の記者・ガンさん役の山田吾一が、対照的な好青年を演じた、サラリーマンコメディ。劇中で、映画を見るなら「事件記者」というセリフがあって楽しい(日活は楽屋落ちが多い>>続きを読む

青春蛮歌(1959年製作の映画)

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太陽族映画ではなく、明朗な青春もの。「坊っちゃん」を参考にしてるのかな? 脚本は「抜き打ちの竜」シリーズなどでおなじみの松浦武郎。この当時は既に学生運動がはやっていたのかな?

怪談五十三次(1960年製作の映画)

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第二東映のマーク、初めて見た。

女性がバカっぽく描かれ過ぎていたり、笑える要素が古くさく感じるけど、最終的に大団円で、いかにも東映娯楽時代劇で楽しい。

里見浩太朗は怖がる場面など、バカっぽく見える
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ハーベイ・ワインスタインの性暴力問題を報道したニューヨーク・タイムズの女性記者の話。

サスペンスフルかつ、ショッキングな内容(性暴力シーンはなし)で、ストーリーは先が気になりよくできてるけど、あくま
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若いお巡りさん(1956年製作の映画)

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ヒット曲「若いお巡りさん」を基にした歌謡映画で、久松静児の「警察日記」の舞台を上野の交番に移したような作品。

当時の生活の様子(子どもが売り子をしてるとか、行商人がいるとか)など興味深くて、飽きない
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薄雪太夫より 怪談 千鳥ヶ淵(1956年製作の映画)

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千代之介や橋蔵の方が似合いそうな、水もしたたるいい男の役を錦之助がやるのは珍しいかも。バッチリそう見えるのがすごい。

ラストの美之助の気持ちの変化は、普通ならあり得ない感じがしそうだけど、錦之助は細
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大地の侍(1956年製作の映画)

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岩出山藩(仙台藩・伊達家の分家)は戊辰戦争に参加したため、禄高を大幅に減らされ、生きるために北海道の開拓に挑戦する。

なんとなく独立プロ作品っぽいと思ったら、原作者の本庄睦男は共産党員だったようだ。
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バラケツ勝負(1965年製作の映画)

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前半はいかにもこの監督らしくてうまいけど、起承転結のバランスが悪く感じた(話を削ってるんだろうか)。ベタベタの関西弁なので、大阪の南の話かと思ったら、舞台は神戸。

橋蔵の出演した作品で、時代劇ではな
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波止場の賭博師(1963年製作の映画)

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小高雄二を助けに来たアキラが、部屋にいたヤクザを次々と殴るシーンがワンカットで、いかにもアキラらしくアクションがうまい。地味だけどいいシーン。

内容は「カサブランカ」の翻案で、あの作品にあったレジス
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関東無宿(1963年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

56年の日活映画「地底の歌」と同じ原作を再映画化。話はラスト近くの花子の現れ方などが違っているだけで、大体同じ。56年作ではダイヤモンド冬に裕次郎。鉄を演じた高品格は今作で警官役

主に演劇のようなセ
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アカシアの雨がやむとき(1963年製作の映画)

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同名の歌を基にした歌謡映画で、アクションではなくメロドラマ。主演2人の誠実な人柄や演技にジーンとする。

撮影は姫田真佐久。主演の2人が橋で会うシーン、高橋英樹を慰めて3人で繁華街を歩くシーンの長回し
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怪談牡丹燈籠/怪談牡丹燈篭(1955年製作の映画)

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前半に、人物を上から撮っているワンカットのシーンが何度か出てくるけど、クレーンで撮影しているのか、不思議な動き。よくできていると思う。もうちょっと後の時代の東映時代劇では、こういうのは出てこない。>>続きを読む

縄張(しま)はもらった(1968年製作の映画)

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60年代後半以降の作品は苦手だけど、ニューアクションは好きだと思っていたら、長谷部安春も西村潔も「探偵物語」なんかのテレビのアクションの演出家だった。見慣れているから好きなのかも

この作品は、見せ方
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早射ち野郎(1961年製作の映画)

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宍戸錠の主演第2作で、日本を舞台にした和製西部劇。愛称のエースのジョーはこの作品から? 「新人」クレジットのある弟の郷鍈治と共演している。

意外性のあるカメラワーク、横長の迫力のあるシーン、広大な野
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勢揃い東海道(1963年製作の映画)

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「任侠東海道」では途中までだった荒神山の喧嘩が最後まで描かれる。錦之助の世代はゲスト的な出演で、代わりに北大路欣也、松方弘樹など。

脚本が俳優をいかしきれてない感じがするけど、大川橋蔵は良かった。北
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任侠中仙道(1960年製作の映画)

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千恵蔵の次郎長シリーズ3作目。

歌右衛門が国定忠治に扮し、千恵蔵と歌右衛門の絡みが見どころ。歌右衛門と千恵蔵の1対1の対決シーン、落ちがどうなるかハラハラした。 

忠治一家が賭場を荒らすのはいいの
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拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)

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名画座でもおなじみの人気の作品。

東宝や日活のニューアクション、テレビの「大都会」で活躍した脚本家・永原秀一のデビュー作(60年代後半〜70年代のアクションはみんなこの人の功績かと思うような作品の数
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ひばり捕物帖 折鶴駕篭(1960年製作の映画)

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美空ひばり&東千代之介の「ひばり捕物帖」シリーズの最終作。

シリーズこれまでの作品はラブコメ要素が強かったけど、この作品は近衛十四郎を準主役に迎えたオーソドックスな時代劇(監督の好みだろうか? 兄の
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人生劇場 新・飛車角(1964年製作の映画)

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沢島忠の「人生劇場」ではこれが一番好きかな。

「一心太助」の魚河岸の場面とそっくりな横移動、角が酔っ払う場面の長回し、クライマックスの殴り込みでは、敵の姿を観客だけに見えるような撮り方でハラハラさせ
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ひばり捕物帖 ふり袖小判(1959年製作の映画)

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「ひばり捕物帖」の第3作。ひばりは男装が多めで、殺陣シーンも増えている。

毎回楽しみな千代乃介の風貌、今回は浪人の髪型に加えて、無精ひげでワイルド(汚い)パターン。酒好きの設定は「決闘高田の馬場」の
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任侠東海道(1958年製作の映画)

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千恵蔵が次郎長を演じる、オールスターシリーズの2作目。1作目とは少し俳優が変わっている。

悪い親分たちに、月形、進藤英太郎、山形勲、薄田研二、吉田義男という東映の悪役たちが揃い踏みしていてすごく豪華
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蛇の道(1998年製作の映画)

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長回しで臨場感を出しているので、何が起こるのか?と見ながらとてもハラハラするが、暴力的な場面は大体はサラッと撮っている。そこが好み。

ストーリーは自分の解釈と合っているのか不安なので、後からネットで
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ひばり捕物帖・自雷也小判(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ひばり捕物帖」シリーズの2作目(53年作品を除いて)。「かんざし小判」と設定や、ひばりが芸を披露したり、七変化する趣向は同じ。

東千代之介は前作に比べると普通っぽい役(似合う役)で、恋愛要素はパワ
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荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

イーストウッド、うまいと思う。この作品はセルジオ・レオーネの影響をすごく感じるし、最近の作品より、映像も話も凝っている気がする。撮影は「ダーティハリー」と同じ人のようだ。

町の人に戦い方を教えるのが
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大日本コソ泥伝(1964年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脚本の花登筺と大村崑は関西で放送された「番頭はんと丁稚どん」59が大ヒットした人で、出演者にも花登筺の番組の出演者が多い。関西テイストが強くて、好みが別れるのかもしれない。

出演者のうち知らない人
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

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タイトルに「続」があるけど、話のつながりはない。

ううーん、どうだろう? 面白いけど、これはレオーネの他の作品ほど好きではないかも。感傷的ではないからかな。

すてきな音楽を演奏させ、その裏で人を痛
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裏町のお転婆娘(1956年製作の映画)

4.0

56年の梅次先生のミュージカルで、貧乏な若手ミュージシャンたちが、孤児院のためにステージを計画する。楽しくてホッとするストーリー。

サブタイトルに「ジャズ・オン・パレード1956」。なかなか名画座で
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ひばり捕物帖 かんざし小判(1958年製作の映画)

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美空ひばり&東千代之介の「ひばり捕物帖」シリーズの1作目(56年の「振り袖捕り物帖」という作品が原点らしい)。美空ひばりと沢島忠が初めてコンビを組んだ作品。

ひばりが七変化をしたり、さまざまな芸を披
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当りや大将(1962年製作の映画)

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モダニスト中原康らしくない釜ヶ崎の話

新今宮周辺には電車が3種類走っていて、どこを向いても背景で電車が走る(多分、スクリーンプロセス)。博打場になってる公園の横の高架は多分南海、盛り上がった線路が国
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サイコ(1960年製作の映画)

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聞いた話では、当時、最初に出てくるジャネット・リーはスターで、アンソニー・パーキンスも青春スターだったので、予想外の展開だったらしい。

後半、畳み掛けるようにみんながベイツモーテルに吸い込まれる展開
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