豪華キャストのお正月映画。監督は「警視庁物語」の最初期を担当した小沢茂弘(キャリアが長く続いたようでうれしい)。
カルト映画や、マカロニのようなケレン味と、着流し任侠らしいしっとり感。見せ場が続き(>>続きを読む
シリーズ第5作。意外性のある展開、クライマックスの対決、ラストの余韻と、これは面白いと思ったら、日活のサイトでも「シリーズ最高傑作と呼び声高い」と。そうだよね。
居酒屋で白木マリが帰り、佐々木孝丸が>>続きを読む
日活の「事件記者」シリーズでちゃっかり者の記者・ガンさん役の山田吾一が、対照的な好青年を演じた、サラリーマンコメディ。劇中で、映画を見るなら「事件記者」というセリフがあって楽しい(日活は楽屋落ちが多い>>続きを読む
太陽族映画ではなく、明朗な青春もの。「坊っちゃん」を参考にしてるのかな? 脚本は「抜き打ちの竜」シリーズなどでおなじみの松浦武郎。この当時は既に学生運動がはやっていたのかな?
第二東映のマーク、初めて見た。
女性がバカっぽく描かれ過ぎていたり、笑える要素が古くさく感じるけど、最終的に大団円で、いかにも東映娯楽時代劇で楽しい。
里見浩太朗は怖がる場面など、バカっぽく見える>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ハーベイ・ワインスタインの性暴力問題を報道したニューヨーク・タイムズの女性記者の話。
サスペンスフルかつ、ショッキングな内容(性暴力シーンはなし)で、ストーリーは先が気になりよくできてるけど、あくま>>続きを読む
ヒット曲「若いお巡りさん」を基にした歌謡映画で、久松静児の「警察日記」の舞台を上野の交番に移したような作品。
当時の生活の様子(子どもが売り子をしてるとか、行商人がいるとか)など興味深くて、飽きない>>続きを読む
千代之介や橋蔵の方が似合いそうな、水もしたたるいい男の役を錦之助がやるのは珍しいかも。バッチリそう見えるのがすごい。
ラストの美之助の気持ちの変化は、普通ならあり得ない感じがしそうだけど、錦之助は細>>続きを読む
岩出山藩(仙台藩・伊達家の分家)は戊辰戦争に参加したため、禄高を大幅に減らされ、生きるために北海道の開拓に挑戦する。
なんとなく独立プロ作品っぽいと思ったら、原作者の本庄睦男は共産党員だったようだ。>>続きを読む
前半はいかにもこの監督らしくてうまいけど、起承転結のバランスが悪く感じた(話を削ってるんだろうか)。ベタベタの関西弁なので、大阪の南の話かと思ったら、舞台は神戸。
橋蔵の出演した作品で、時代劇ではな>>続きを読む
小高雄二を助けに来たアキラが、部屋にいたヤクザを次々と殴るシーンがワンカットで、いかにもアキラらしくアクションがうまい。地味だけどいいシーン。
内容は「カサブランカ」の翻案で、あの作品にあったレジス>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
56年の日活映画「地底の歌」と同じ原作を再映画化。話はラスト近くの花子の現れ方などが違っているだけで、大体同じ。56年作ではダイヤモンド冬に裕次郎。鉄を演じた高品格は今作で警官役
主に演劇のようなセ>>続きを読む
同名の歌を基にした歌謡映画で、アクションではなくメロドラマ。主演2人の誠実な人柄や演技にジーンとする。
撮影は姫田真佐久。主演の2人が橋で会うシーン、高橋英樹を慰めて3人で繁華街を歩くシーンの長回し>>続きを読む
前半に、人物を上から撮っているワンカットのシーンが何度か出てくるけど、クレーンで撮影しているのか、不思議な動き。よくできていると思う。もうちょっと後の時代の東映時代劇では、こういうのは出てこない。>>続きを読む
60年代後半以降の作品は苦手だけど、ニューアクションは好きだと思っていたら、長谷部安春も西村潔も「探偵物語」なんかのテレビのアクションの演出家だった。見慣れているから好きなのかも
この作品は、見せ方>>続きを読む
宍戸錠の主演第2作で、日本を舞台にした和製西部劇。愛称のエースのジョーはこの作品から? 「新人」クレジットのある弟の郷鍈治と共演している。
意外性のあるカメラワーク、横長の迫力のあるシーン、広大な野>>続きを読む
「任侠東海道」では途中までだった荒神山の喧嘩が最後まで描かれる。錦之助の世代はゲスト的な出演で、代わりに北大路欣也、松方弘樹など。
脚本が俳優をいかしきれてない感じがするけど、大川橋蔵は良かった。北>>続きを読む
千恵蔵の次郎長シリーズ3作目。
歌右衛門が国定忠治に扮し、千恵蔵と歌右衛門の絡みが見どころ。歌右衛門と千恵蔵の1対1の対決シーン、落ちがどうなるかハラハラした。
忠治一家が賭場を荒らすのはいいの>>続きを読む
名画座でもおなじみの人気の作品。
東宝や日活のニューアクション、テレビの「大都会」で活躍した脚本家・永原秀一のデビュー作(60年代後半〜70年代のアクションはみんなこの人の功績かと思うような作品の数>>続きを読む
美空ひばり&東千代之介の「ひばり捕物帖」シリーズの最終作。
シリーズこれまでの作品はラブコメ要素が強かったけど、この作品は近衛十四郎を準主役に迎えたオーソドックスな時代劇(監督の好みだろうか? 兄の>>続きを読む
沢島忠の「人生劇場」ではこれが一番好きかな。
「一心太助」の魚河岸の場面とそっくりな横移動、角が酔っ払う場面の長回し、クライマックスの殴り込みでは、敵の姿を観客だけに見えるような撮り方でハラハラさせ>>続きを読む
「ひばり捕物帖」の第3作。ひばりは男装が多めで、殺陣シーンも増えている。
毎回楽しみな千代乃介の風貌、今回は浪人の髪型に加えて、無精ひげでワイルド(汚い)パターン。酒好きの設定は「決闘高田の馬場」の>>続きを読む
千恵蔵が次郎長を演じる、オールスターシリーズの2作目。1作目とは少し俳優が変わっている。
悪い親分たちに、月形、進藤英太郎、山形勲、薄田研二、吉田義男という東映の悪役たちが揃い踏みしていてすごく豪華>>続きを読む
長回しで臨場感を出しているので、何が起こるのか?と見ながらとてもハラハラするが、暴力的な場面は大体はサラッと撮っている。そこが好み。
ストーリーは自分の解釈と合っているのか不安なので、後からネットで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「ひばり捕物帖」シリーズの2作目(53年作品を除いて)。「かんざし小判」と設定や、ひばりが芸を披露したり、七変化する趣向は同じ。
東千代之介は前作に比べると普通っぽい役(似合う役)で、恋愛要素はパワ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
イーストウッド、うまいと思う。この作品はセルジオ・レオーネの影響をすごく感じるし、最近の作品より、映像も話も凝っている気がする。撮影は「ダーティハリー」と同じ人のようだ。
町の人に戦い方を教えるのが>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
脚本の花登筺と大村崑は関西で放送された「番頭はんと丁稚どん」59が大ヒットした人で、出演者にも花登筺の番組の出演者が多い。関西テイストが強くて、好みが別れるのかもしれない。
出演者のうち知らない人>>続きを読む
タイトルに「続」があるけど、話のつながりはない。
ううーん、どうだろう? 面白いけど、これはレオーネの他の作品ほど好きではないかも。感傷的ではないからかな。
すてきな音楽を演奏させ、その裏で人を痛>>続きを読む
56年の梅次先生のミュージカルで、貧乏な若手ミュージシャンたちが、孤児院のためにステージを計画する。楽しくてホッとするストーリー。
サブタイトルに「ジャズ・オン・パレード1956」。なかなか名画座で>>続きを読む
美空ひばり&東千代之介の「ひばり捕物帖」シリーズの1作目(56年の「振り袖捕り物帖」という作品が原点らしい)。美空ひばりと沢島忠が初めてコンビを組んだ作品。
ひばりが七変化をしたり、さまざまな芸を披>>続きを読む
モダニスト中原康らしくない釜ヶ崎の話
新今宮周辺には電車が3種類走っていて、どこを向いても背景で電車が走る(多分、スクリーンプロセス)。博打場になってる公園の横の高架は多分南海、盛り上がった線路が国>>続きを読む
聞いた話では、当時、最初に出てくるジャネット・リーはスターで、アンソニー・パーキンスも青春スターだったので、予想外の展開だったらしい。
後半、畳み掛けるようにみんながベイツモーテルに吸い込まれる展開>>続きを読む