日本の有名ホラー映画。大竹しのぶさんと西村雅彦さんの怪演が凄い。一見の価値あり。
冒頭の西村さんが、内野さんを自宅に招き入れて義理の息子の首吊死体を発見させる流れとか、最高に気持ち悪くて怖かった。
内野さんが終始ビビって悲鳴を上げてくれるので、こっちも感じる怖さが倍増される。日常パートである仕事場でも何か頼りなくて凄いヘタレな感じだな…と思ったが、一般人の保険屋さんという設定だし、そうだよなぁ…と。いや、でもプールの飛び込むシーンのカッコ悪さや、周りのスイミングおばさんに水飛沫で迷惑かける様子から、見てる側にかなり『ヘタレキャラ』を強調してるのかな…という印象があった。
実際見ている側は感情移入してるから、気持ちが引きづられて同じ恐怖感を疑似体験する相乗効果もあるのかな…と。
これが『こっちもやったろう…!』『やられる前に○す』系の、強キャラの設定だと反応も劇中の様にギャーギャー言わないから、恐怖感の伝わりが無くなる。冷静に迎え撃つ系…例えばエイリアンみたいな感じかな…?（SFホラーだけど）大変だけど何か切り抜けそう…みたいな印象になり、ドキドキはするけど、没入感はヘタレ設定より低くなるのかも。。とか見終わって思った。だから恐怖感をより高める効果は、ヘタレで正解なんだな、って。
カメラワークも面白い物があり、効果音や印象的な色の差し方等、印象的なシーンがたくさんあった。
