skgc

大いなる休暇のskgcのレビュー・感想・評価

大いなる休暇(2003年製作の映画)
4.0
みんなで精一杯に嘘をついて、精一杯にフリをして、精一杯に辛くなる。
何事にも全力で向こう見ずで正直な島民たちが大好きになりました。
医者の彼、最初は「なんやこいつ」と思ってたけど。どんどん好きになったし、いい人だし、幸せになってほしいと思った。
島民たちも、そこが唯一の引っ掛かりで、自分たちの利益と差し引いても思いとどまるくらいに、彼のことが気に入ったんだろうな。

人口の少ない小さな島が舞台、ってことで「なまいきチョルベンと水夫さん」を思い出した。
作品の空気感も似ていて、終始ほのぼの。けど、個人的には今作のほうが好き。クスッと笑える箇所が多いし、島民たちの頑張ったりから回ったり不器用なところを見ていると顔が勝手に笑ってた。

なんちゃってクリケットシーン、島民たちの大移動シーン、ラストの本音シーン、最高でした。
1日のシメにぴったりな一本。めちゃめちゃにいい気持ちで眠れる気がする。
skgc

skgc