きゅうりのきゅーたろう

この子の七つのお祝にのきゅうりのきゅーたろうのレビュー・感想・評価

この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)
3.9
無職の池畑良子が惨殺される事件が発生する。池畑は以前伝説的な手相占い師の青蛾のお手伝いとして働いていた過去があり、ルポライターの母田は独自に事件の調査に乗り出すも…というお話。


まあ確かに割と犯人の目星はつきやすいですが、それ故に動機はなんやったんやろとかの想像が楽しく、『ミステリーは犯人が誰かが全てではないこと』を教えてくれる良作だったと思います。
そして岸田今日子のヘラった演技のさまは背筋が凍るくらい怖く、戦争とか時代が生み出した歪みが上手く描かれていた点も好きなところです。