ⅠよりもはるかにⅡのほうが良かったように感じました。本作はよりマイケルの苦悩にスポットが当たっていたように思います。しかし、家族を守るために家族を失うという皮肉がなんとも切ないです。前作では家族愛が全面に押されていたのに対し、今回はそのアンチテーゼとしての虚無感を感じました。コッポラさんはどれを伝えたくてこのフィルムを作ったのかまだ若輩者の自分にはわからないようです。自分にはこの映画は早すぎたと思うことがたまにありますが、これもその一つとなりました。
でもアル パチーノとデ ニーロめっちゃかっこいいっす。あれだけプレッピーなとっちゃんぼーやだったマイケルだったのに、凄みのある憂いを帯びた貌はまさにドン。デ ニーロもレナードの朝とか、アンタッチャブルくらいしか知らなかった自分からしたらあんなにシュッとしてかっこ良かった時代があったのかという感じ。ゴッドファーザーの誕生をうまく演じていました。
