復讐するは我にありの中島ですのレビュー・感想・評価

昔観たときは圧倒された。
久しぶりに観返してみると、犯行の動機がないことにとても違和感を覚えた。シリアルキラーというやつなんだろうが。
コーエン兄弟のノーカントリーの悪役みたいな殺人鬼なら怖さがわかる。でも、この映画のように主人公になるなら心がわからないと納得しきれない。
原作はカポーティの冷血を手本にしているそうだが、カポーティは犯人の境遇に共感している。この映画では共感は生まれない。原作を読んでみたいと思った。
とにかく役者たちの怪演で持っていかれる映画だということを再認識した。