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ロボコップ3の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ロボコップ3(1992年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
デトロイトではオムニ社が日本のカネミツ社に買収され、都市再開発のために市街地から市民を追い出して彼らの住居を解体していく。一方、ロボコップはオムニ社の私設軍隊リハッブから市民を守ろうとして破壊され、相棒のルイス巡査が死亡してしまう。オムニ社に抵抗する市民たちによってロボコップは再生し、ルイス巡査の敵討ちと市民の生活のためにオムニ社に戦いを挑む。

◆感想◆
治安の悪化が進むデトロイトで遂にオムニ社による再開発が始まり、家を奪われた市民たちとともにロボコップがオムニ社に戦いを挑む作品となっており、ロボコップとオムニ社の因縁に決着をつけるこれまでの集大成となっております。

デトロイトでは住居を解体されて逃げる市民の中でオムニ社に抵抗するゲリラ組織が現れ、オムニ社の妨害を行います。それに対してオムニ社の私設部隊リハッブが市民たちに危害を加えます。リハッブのリーダーのマグダケッドは手段を選ばない男であり、本作の最大の敵となります。ストーリーが警察云々でなく戦争になっていて、スケールの大きなものになっていました。

そんな中、ロボコップは地道に警察として働いていて、私はあくまで警察官の範疇を越えられないロボコップに苛立たしく感じました。しかし、ゲリラ組織に助けられてからはロボコップはオムニ社に反旗を翻します。前2作までの鬱憤がやっと本作で晴れるようになって、この部分はとても良かったと思います。そして、遂に飛ぶのですが、これが本作の見どころだと思います。

一方、オムニ社を買収したカネミツ社からオートモというアンドロイドがロボコップの刺客として送られてきます。これが外見は完全に人間で動きも早く、普通に見てロボコップに勝ち目なさそうなんですが、意外と好勝負します。オートモが攻撃を喰らった部分のディティールがよく出来ていてロボットっぽさが出ていました。

終盤の決戦はとても熱い展開で良かったです。

ストーリーとしてはツッコミどころ満載なのですが、これまでのシリーズの総決算としてオムニ社と対決する展開はやはり熱くて面白かったです。

鑑賞日:2024年2月19日
鑑賞方法:BSテレ東
(録画日:2023年5月1日)
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