歪み真珠

ブルース・ブラザースの歪み真珠のレビュー・感想・評価

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)
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今年度で終わってしまう午前10時の映画祭にて。あぁ、もしわたしが大富豪であれば午前10時の映画祭に寄付をして続けられるように支援するのに…名画がたったの500円(!!ランチ代よりお安いじゃないの!)で観れた学生時代からお世話になっております。

母が大好きな映画で、また映画館でみれたらいいな~とずっと言ってたから二人で見に行く機会が得れて本当にうれしい!ありがとう、午前10時の映画祭。

開高健が「映画というのは、千五百円で買える回春剤」と申しておりすがまさにそんな感じ!!
これをみて、みるみる力が漲ってきましたわ。

なにもかもがおかしくって、小さいころからよく読んでいた、かこさとしさんの「からすのパンやさん」を思い出した。たった二人のためにありとあらゆる防衛機関が総出で大騒ぎ!!
「なんだなんだなんの騒ぎだ。なになに、無免許運転か」
「どこだどこだどこへ行くんだ。なになに、モールで人を引き殺しただと」
「どうしたどうした、なにがあった。なんだと、少年を人質に大金を奪ってにげているだと」
あわてて、SWATに連絡だ!
そこでネオナチもとんできました。
「事件だ事件だ 大事件 地獄の果てまで追い詰めろ!」
あの蜂の巣をつついたような大騒ぎがめちゃくちゃで馬鹿馬鹿しくてそしてかわいい!!


モノクロのシスター(ペンギン🐧)にぺちんぺちん叩かれるところも爆発物を躊躇なく打っ放すヤバめの女性も、彼女にキスをするときだけ外すサングラスも、天啓を受けて震えだす太っちょのボディもアレサが怒る原因の張本人たちもなぜか一緒に踊り出すところもワルキューレがかかってネオナチが走り出すシーンも!!あぁなにもかもがハチャメチャでそしていとおしい!こうやって感想をずっと書いてるのがたまらなく楽しい!
あれ以来ずっとサントラを聞いている。

技術的には車はもうすぐ空を飛ぶことができると聞きましたが、この時代から車はお空を飛んでたんですねぇ。
彼らがカーチェイスしてたところ見覚えあるな~と思ったんですが、ひょっとしてジーン・ハックマンもあそこで追いかけっこしてませんでした?フレンチコネクションっていう映画で。私の記憶に間違いがなければ同じ場所ですよ!


面白い、笑える映画はたくさんあるけれど、キュートなところがたくさんあるのがこの映画の素敵なところだと思う。エンディングでCREWまでもがにこにこ笑って揺れてて、ハッピー&キュート☺️ラブ&ピース☺️☺️