パレスチナを巡る社会問題を描く事に定評のある、社会派の監督というイメージが強いハニ・アブ・アサド監督。
アメリカで撮る作品はそんなイメージとは違い割とと商業的な作品を撮っていてこれもその中の1作。
キャストがジェフリー・ディーン・モーガン、ティル・シュワイガー、ミッキー・ローク、マーク・マーゴリス、リリ・テイラー、ジョシー・ホーさんという玄人好みのキャスティングでシブい。
社会派ドラマを長く手掛けているから、アクションシーンの撮影に慣れていないのか、アクション特に格闘アクションの見せ方が下手な気がする…。
動きの割りにのっぺりとしてしまっていて、スピード感と迫力に欠けています。
展開は進めば進むほどカオスな展開に、わざと複雑そうにしてる感じもありスッキリしない…。漠然とガイ・リッチー監督「ロックンローラ」を思い出しました。
ミッキー・ロークさんの使い方は上手かったですね。ここで出てくるとは思わなかった。
やっぱりこの監督はパレスチナでドラマ性の高い作品を撮るのが向いているようでアメリカ映画とは相性が悪い印象…。
冒頭の遊園地のジェットコースターの施設のシーンが面白さのピークでしたね。5分でたどり着けている気はしないけど(笑)