わち

太陽を盗んだ男のわちのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.0
盗んだプルトニウムから原子爆弾を自作して政府を脅すという、期待に違わぬぶっとんだ内容で、一応点数は付けたものの減点しまくり加点しまくりで評価に困るが魅力的な映画。
取っ組み合いも撃ち合いもカーチェイスもあるグチャグチャした映画なのに、本質は鬱屈した孤独な理科教師の話で、ニヤニヤしながら原爆を作り、ガイガーカウンターをマイクにして歌って喜んだのをピークに、次第に生気を失っていく主人公の姿が哀しい。
はっきり言って突っ込みどころはたくさんあるし、映像・演出が見劣りする部分もあるのに、沢田研二のエネルギーに圧倒されてあっという間の二時間半だった。なんだこの映画。
東京の街中とか皇居とかどうやって撮影したのか不思議になったが、どうやらゲリラ撮影?で無理矢理撮ったシーンもあるらしい。すごい時代だ…
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