これもまた天才の所業と言える作品だと思う。
ラストを見せてからそのラストシーンに至った経緯を見せる作品は数多くあるかもしれないが、ラストを見せてからラストシーンから順番に時間を遡っていくという見せ方はなかなか無いのではなかろうか。
説明が難しいが実際に見てもらうと言っている意味が分かると思う。
外傷により短期記憶ができない主人公が殺された妻の復讐のためにメモを残しながら犯人に迫っていくという物語。
主人公は出会った人も出来事もすぐに忘れてしまうため写真やメモを駆使する。絶対に忘れてはならないことはタトゥーとして体に彫っている。体はメモだらけ。復讐を達成するのは困難なハンデを持っているのは事実だが、ハンデを持ちながら戦っているというその姿が観ていてカッコいい。
