Rita

妻と女秘書のRitaのレビュー・感想・評価

妻と女秘書(1936年製作の映画)
3.7
夫婦関係における"信頼"の大切さ。

実業家である出版会社の社長ヴァンは、最愛の妻リンダと、誰もが羨む夫婦生活を送っていた。しかし、夫の美人な女秘書のことで、周囲の人々から嫌な噂を聞いたリンダは不安になり、嫉妬を抱くようになる。

タイトルからして妻と秘書がバチバチするお話なのかと思いましたが、妻リンダは夫を信じようと頑張ったり、秘書のホワイティもとても良い子でした。ただ秘書よりも問題なのは夫が忙しいこと。でもそれは仕方ないことで、我慢しなければならない。夫が忙しいだけでなく、常に身近にいる美人な女秘書がいることが、妻にとって不安を抱かざるを得ない状況なのだ。

ヴァンを信じられなくなるリンダの気持ちも痛いほど伝わってきて切なかった。夫につく女秘書というのは、夫人にとって辛い試練のようなものですよね。

嫉妬はみっともないという言葉がありますが、リンダのような女性の嫉妬は、我慢する努力をしていたりと、とても謙虚で夫を信頼しようと頑張ってるなと感心させられます。問題を乗り越えて信頼し合える関係が羨ましいです。

愛妻家の夫を演じるクラーク・ゲーブル。喧嘩の後、妻が泣きながら「ヴァン、帰ってきて」と言うと、「待ってました!」と飛んで帰って行く姿が、本当に素敵な夫だなと惚れ惚れしました。妻に仕事のことで、バレないよう誤魔化そうとしてるのか、喋っている妻の唇にチュッチュしてるクラーク・ゲーブルが可愛かった♡
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