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EUREKA ユリイカのmmmのレビュー・感想・評価

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)
3.5
107
東京国際映画祭にて

結論、このタイミングで観られてほんとによかった

【トークショーレポ】
青山監督の追悼記念ということで、
宮崎あおいさんと斉藤陽一郎さんが登壇。

劇中の「梢、海をみろ。お前の目を通して海を見せてくれ」というセリフになぞらえ、
「監督が、映画を観ろ。お前の目を通して映画を観せてくれ、と言っているように感じました」と斉藤さんがおっしゃっていて会場から拍手。👏😭

宮崎あおいさんはカンヌでアパートメントホテルにお兄さんの将さんと泊まって、次は豪華なホテルに泊まりたいと思ったという可愛らしい思い出や
サッドヴァケイションのDVD特典らしい「秋彦の部屋」での役者と監督の信頼がみえるやりとりをみてほしいと。

【映画の感想】
バスジャックの生き残りが傷つき癒し合う
カンヌのコンペティションに選ばれたということだけど、明確な起承転結ではなくじわりじわりと承転が繰り返す感じにフランス映画みを感じた

ほぼ全編セピアに役所さんと松重さんの表情が光る光る。
真っ直ぐで澄んでいる瞳を持っている子役を探したオーディションを勝ち取った当時13歳の宮崎あおいと、実のお兄さんである宮崎将の存在感もすごい。
若い尾野真知子も可愛い

4人でスタート地点に立つところや
サングラスで坂を上がるところ
チェキを並べるところ
一枚絵で部屋に飾りたいようなおしゃれなシーンもたくさん

兄妹の住む洋風の家は、白い帽子に白いワンピースのお母さん(この風貌の母は母ではない。女。自論だけど)と酒浸りのお父さんに結局どちらもいなくなってかなり現代ぽい奔放な家庭
対してバス運転手の家は和風の座敷にお母さんと娘の言動かれ感じ取れる男尊女卑?家父長制をジワジワと、父は近所の噂を気にする田舎の家代表


気になった演出
電気パチパチ
線路をみつめる梢
壁コンコン
貝を投げる(やっと口を利く)
新しいバス
どうして海を見たがったのか
女の人のサンダルの描写はざっくりきた
役所さん死にそうなくらい咳してたけど結局どうなるの、結局待てないということ??


生きろとは言わない、死ぬな
秋彦を殴って「俺は待ってるんだ」と強く怒るところで涙出てきた
あれは共感というより役所さんの演技に殴られ泣いたのかもしれないな、すごかった



ユリイカは🦑じゃなくて、スペルがエウレカなのでギリシャ語の理解した!という感嘆詞
これを映画のどの部分で解釈すればいいかはわからなかった、、
最後カラーになるところでわかった!ということかな
mmm

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