Ya映画鑑賞

影武者のYa映画鑑賞のネタバレレビュー・内容・結末

影武者(1980年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

2022.69 *156

黒澤の画家的側面が出た、絵巻物のような作品だなと思う。

影武者に最後まで名前が与えられないのも良い。

影武者始め、人物の内心もしっかり描かれていた気がする。

【戦の表現】
黒澤のモチーフ(風、雨、泥)は全て登場する。

一方で、用心棒や椿三十郎で見せた過激さは影を潜める。
殺される瞬間は映像では表現せず、もっぱら銃声と、だけで表される。


長篠の戦いの銃撃戦は、ポチョムキンさながらのキレというか…カット数の多さがすごくかっこよかった。

戦の後の死屍累々の様は、5分弱くらいあったのかな?冗長と言われても仕方ないほど長い。
すごく黒澤イズム感じる。



【音楽】
音楽はティンパニを多用。一方で能楽のようなのも出てくる

ティンパニって意外と和太鼓に近い響きを持ってると思っていて、
そういう和洋折衷な理由もなくは無さそう…


best ONE shot
冒頭のワンカット
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