このレビューはネタバレを含みます
2022.69 *156
黒澤の画家的側面が出た、絵巻物のような作品だなと思う。
影武者に最後まで名前が与えられないのも良い。
影武者始め、人物の内心もしっかり描かれていた気がする。
【戦の表現】
黒澤のモチーフ(風、雨、泥)は全て登場する。
一方で、用心棒や椿三十郎で見せた過激さは影を潜める。
殺される瞬間は映像では表現せず、もっぱら銃声と、だけで表される。
長篠の戦いの銃撃戦は、ポチョムキンさながらのキレというか…カット数の多さがすごくかっこよかった。
↓
戦の後の死屍累々の様は、5分弱くらいあったのかな?冗長と言われても仕方ないほど長い。
すごく黒澤イズム感じる。
【音楽】
音楽はティンパニを多用。一方で能楽のようなのも出てくる
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ティンパニって意外と和太鼓に近い響きを持ってると思っていて、
そういう和洋折衷な理由もなくは無さそう…
best ONE shot
冒頭のワンカット