この時代にこれだけのものを創り上げた黒澤明の底力を感じた。いきなり冒頭の長回しのシーンから黒澤の画造りに対する徹底的なこだわりが感じられ、また影武者が信玄として立ち回る様を時にユーモアを交えて描く前…
>>続きを読む画家を志していた黒澤にとってカラー映画を撮ると、いろいろといじりたくなるのだろうな。
映画はやっぱりフィクションなんだなと、なんだか思い知らされた。ある物事をどう表現するかということで、ファンタジー…
黒澤明が白黒からカラーに移行して初の時代劇が本作。武田信玄の影武者の物語。
カラーになってからはヒューマンな小品が多かったので、それはそれは公開までの期待値が高かった作品。
新聞に一面広告を打って出…
主演の演技がすごすぎる、ここまで二人異なる人間を演じ分けられて、そして急に入れ替わられると、作中の家臣たちみたいに背筋がピンとしちゃう。それくらいに巧みな演技力。
本体無くして影は無い、というその…
黒澤明監督作品。無数の騎馬兵が大地を駆けるショットがもつ、迫力は滅多に見られないものだった(ただ、後半になってくるとデジャヴ感が…)。
本作は、信長・家康が登場し、史劇としての側面も強いのだが、も…
©1980 TOHO CO.,LTD.