影武者の作品情報・感想・評価

「影武者」に投稿された感想・評価

信玄は二度死ぬ……




ほとんど強制されて信玄の影武者をすることになった盗人が、徐々に信玄への敬意から自ら影武者であることを望んでいく、という序盤の展開はシンプルに面白い。

しかしそこへ信玄の遺言「死後3年は喪に服せ」というのがトリッキーに後々効いてくる。
つまりそれが影武者の契約期間となるわけだ。
契約期間が満了して、めでたく影武者の盗人が解放されてからが白眉。

最後の屍の山をさまよう姿はまさに信玄の亡霊のようだった。
死後もなお生き続けた彼の意志が、畢竟潰えるさまに心震える。


映像は本当に最高。作り込みすぎて画面が綺麗すぎるきらいもあるが、それを突き崩すように時折遊びのある場面が入るのがいい。影武者がうなされる悪夢の場面とかATG系みたいな演出。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.5
「影武者」
本作でパルム受賞し5年後の乱では賞を逃したのが個人的には辛い。唯一黒澤が自身の映画を傑作と発言し乱を撮る為の土台として創られたのが影武者で尚本作を完成させる迄様々な出来事が起きた…国宝級の城をバックに動乱の戦国時代を華麗に描き黒澤の完璧主義が一目で分かる演出の拘りは凄い
健一

健一の感想・評価

4.5
#さよなら日劇ラストショウにて
4〜5年前にBSで見て以来2度目の鑑賞。やはり📺の画面と違って大スクリーンで見る黒澤合戦映画は迫力が違う。撮影前のゴタゴタの方が有名になってしまったが映画自体は誰もが認める名作❗️改めてさよなら日劇。

この映画を思い出すたびに

頭の中で

本多忠一の

「引けぇーい!ヒケーイ!」

という叫び声が

こだまする。
koshi

koshiの感想・評価

3.6
初の黒澤明映画を鑑賞。

愛知県新城市にかつて存在した野田城で狙撃された武田信玄の代わりに、瓜二つであった盗人が3年もの間、信玄の影武者になるという映画。
史実では、信玄は病気により亡くなったとされるが、この映画では病死ではなく狙撃によって亡くなっている。実は野田城を包囲した際に、場内からとても綺麗な笛が流れていたため、聴き入っていた信玄が狙撃されたという伝説が残っており、黒澤明はこの話を元に映画を作っている。
影武者は元はただの盗人であるが、徐々に信玄が乗り移ったかのような言動や振る舞いをするようになり、敵や味方を欺いていく。
映画の設定とプレビューだけで面白そうな印象を受けたので観てみたが、わりと好きな映画だった。
yaaa

yaaaの感想・評価

4.0
NHKで再放送していた「NHK特集 黒澤明の世界」を観る。
役者、演出部、衣装部にキレまくる黒澤天皇を活写していて見ごたえある。
時折うつるニコニコした宮川一夫さん。
黒澤さんが山崎努さんやショーケンさんと居酒屋みたいなところで談笑している場面。くせ者の仕事できる大人の醸し出す昭和のゴールデン街感が凄い。百戦錬磨の大人の人々が創る映画はどんなだったのかと再見。

黒澤フィルターの歴史ものはやっぱり凄い。
御屋形様が住む住居の間取りなんかはさりげないけど徹底的に調べあげてるんだろうなと。
決断に失敗したら即死亡(そんなシーンは無い)的な非情な雰囲気・世界観もしびれる。
細かいディテールがやっぱりテレビでない感じがして凄い。

話しの運びは国の存亡・大きい事柄と影武者である個の苦悩・小さい事柄が見事にブレンドして渋みを増すって感じにはなってないけど、引いた画が多いのが象徴するように芸術モード突入。
白黒時代に連発した映画の教科書的な見事な表現は「もう飽きた!」と言わんばかりに俺の頭の中を映像化する!にシフトする。
一見さんお断り風でも観る価値あり。

配役も素晴らしい。幻の勝新始め暴走する二代目のショーケン、手荒いけど頼れる参謀に山崎努、大滝秀治…。出てくるだけで納得する。
側室の桃井かおり、倍賞美津子なんて一体どんな夜の合戦が繰り広げられるのか期待せずにはおれない。

けどな、やっぱりなぁ。
勝新主演で撮影宮川一夫の映画としての御屋形様バージョンがみたいと思わせる。影武者の影武者バージョンを観ているような複雑な心境。
だりあ

だりあの感想・評価

4.0
黒澤監督の大作時代劇。
予告編が勝新太郎氏なのに事情で
仲代達矢氏に変わった事が有名。

黒澤時代劇として唯一史実の武田家を
テーマにしているが、滅びを描いていく
様が監督お得意のロシア文学風味だと思う。
影法師は、本当にただ他人の空似だった
のだろうか?
そんな深読みをしたくなる作品で、
竹丸に愛情を持った彼にいつの間にか
共感していた。
Coronbo

Coronboの感想・評価

3.0
戦のシーンが多いと思ったらそうでもなく、意外と退屈した作品だったが、織田信長はかっこよかった。
まりこ

まりこの感想・評価

2.0
私は好きじゃない。長い。時代劇見ないので、何言ってるかもよくわかんない。でもラストのあの死にかけた馬が苦しそうにしてるのはどうやって撮ったんだろう?
やーせ

やーせの感想・評価

3.8
どですかでんはいまいちだったけど、カラーをしっかりと生かしきれていて、ラストは今でも迫力あると思います。
>|