刺身

影武者の刺身のレビュー・感想・評価

影武者(1980年製作の映画)
3.5
影武者はある者の影でしかなく、ある者亡き世の中では影にはなり得ない。たとえ一時の間なり得たとしてもそれは影の残像である。いつかは消えてしまう。しかしその一時の間に影武者はその残像、引いては実体に幻想を抱いてしまった。影武者の幻想は束の間の夢、いずれ醒めてしまう。しかし醒めてもなお彼はその幻想に囚われるのであった。
刺身

刺身