misoni

ミストのmisoniのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.6
ラストが胸糞で必ず名前が挙がる映画だったので見たいなと思ってたらBSでちょうど放送してくれた。
話はサクサク進むしスーパーマーケット一カ所で起こる事に絞ってとても見やすい。
クリーチャーは少しショボいしなんとなくエイリアンを思い出す。 一歩外に出たら命は無い。 そんな外部の状況に加えマーケット内では様々な人間模様が交錯し更にパニックに、、、 
最初は白い目で見られていたあのおばちゃんに徐々に影響されていく人々。
そして問題のラストシーン。自分はそこまで胸糞とは思わなかった。むしろ現実ってそうじゃん。あの時こうしてれば…という後悔は幾つもあるがその時選択できるのはひとつだけ。あの映画もその選択の結果に過ぎない。
タイトルがミストなのも霧の中にいて見えないクリーチャーということと、人生も先が見えない霧の中にいるのと同じでダブルミーニングってことか。あとからジワジワ来た感覚としては、結末そのものの怖さよりも、あの時戦車に乗る人々が主人公に向けるそら見たことかという視線の方がずっと恐ろしく感じた。
この映画で描きたかったのはエイリアンの怖さより人間の怖さですかね。
 
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