ゆのき

ミストのゆのきのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.7
よく後味の悪い映画と評価される。

わたしも初めて観た時は大学生かそこいらだったので「なんかいやーな終わり方するな」としか思っていなかった。

しかし改めてアラサーになってから観たら人間の不合理さと人間の理性は不完全であるという哲学的なメッセージ性のある作品なんじゃないかと思った。

作中ではキリスト教原理主義(ユダヤ教かもしれん)の女が狂信的な悪役で描かれるが結論彼女の訴え続けた神の裁きと同じ運命を辿ったわけで。

人間は統制を失うと極めて排他的になり無秩序になりすがるのは宗教と国家だと言うのが先に述べた女と最後に現れる軍隊に象徴されているんだろうなぁと思った。

そんな宗教や軍隊も力を持ちすぎると暴走するんだというのがラストの何とも胸糞悪いエンディングでに匂わせているのではなかろうか。

というのは左翼の映画監督さん達とよく酒を飲むせいで思い付いたファンタジーです。

とにかくなかなか面白かった。

アマプラ無料期間に滑り込みで観て、視聴が終わったと同時に無料期間も終わった。

神が観ろと仰ったのかもしれない。
あれ?わたしも宗教にハマってしまったかな?
ゆのき

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