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ミストのJのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.6
・物語★★★★
・配役★★★
・演出★★★★★
・映像★★★
・音楽★★★

さすが、世に名高い“後味の悪い映画”の代表格。
噂以上の衝撃の結末…!
そりゃ、「ああぁぁぁぁぁ…‼︎」って慟哭するしかないわ…。

監督・原作は、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のF・ダラボンとS・キングのタッグ。

気色ワルいタコ足(トゲトゲ付き)がニュ〜っと出たり、グレムリン化したような大型昆虫がわちゃわちゃしたりと、それらの名作とは明らかに趣向を異にするグロ系ホラー。

だが、性善説や性悪説、信仰の脅威といった点に触れつつ、人間の本質を根本的なテーマに据えているあたりは、さすがの重厚感だ。(あの煽動するオバさんはホントにウザい…)

(※以下、ラストシーンについての言及アリ)

何が正しかったかなんて、最後まで分からない…。
もしかしたら、あのラストシーンのあとに更なる展開だってあるかも知れない…。
でもひとつ確かなのは、あの状況下においては、アレが仲間や家族のためにとった最善の選択だったんだと納得するしかないということ…。

“僕をモンスターに殺させないで”という約束が、結果的には守られたことが、なんだかとっても切ない…。
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