[ミスト]はパニック映画でありながらも映画の持つ最大限の力が発揮されている。今作は作り込まれたストーリー展開と脚本により、２時間6分という映画の上映時間で長さを感じることなく、映画に没頭できる最高の映画である。それは、同じくフランク·ダラボン監督の映画、[ショーシャンクの空に]と似たような感覚である。それ以外にもモンスター映画としてでなく、一種のヒューマンドラマとして違和感のない映画でもある。だが、スティーブン·キングとフランク·ダラボンによる[ミスト]のラストはとても衝撃的であり精神的にもとても苦しい映画である。ご存知の通り今作のラストは原作とは違う展開になっている。
