『ラブソングができるまで』がラブソングでこちらはロマンス小説で、あちらが作曲家と作詞家のふたりに対してこちらは小説家と速記者で、さらに締切に追われてるところなんかもかなり似ている。
ケイト・ハドソンもルーク・ウィルソンも好きだけど、『ラブソング〜』のほうが格段に面白い。それはこっちが、書いてる小説のストーリーテリングに割いてる時間で、『ラブソング〜』はあれこれ雑味を入れなきゃならなくて、それが豊かさになってるからでしょう。
そもそもこちらでは恋愛小説の作家をオーソドックスな作家として大枠で囲ってるのに対して、『ラブソング〜』はマーク・ローレンスお得意のポップvsオーセンティックみたいな構図もあったり、あるいは、ふたりのキャラクターのこの「世界」のなかでの凡庸さ（それは時として愚かさだったり下品さだったり、そしてそれこそ好きになっちゃうようなsparkだったり）が存分に出てる。こちららでは恋愛小説のつまんない三角関係のあれこれとかが引っ張ってる感じ。
書いては家に帰ってと、日をまたぐてんぽも、『ラブソング〜』の3，4日風呂も入らず通しでずっと一緒にいるみたいなのには負けちゃう
