よるこ

50/50 フィフティ・フィフティのよるこのレビュー・感想・評価

3.7
ラジオ局に勤める27歳のアダムはある日背中の痛みの為に病院に行ったら、なにやら長い名前の特殊な癌の発症を告げられる。50%の生存率とネットで知り、同棲しているけどイマイチ本気なのか謎な恋人レイチェル、頭はいつもヤル事でいっぱいの高校時代からの親友カイル、アルツハイマーの父を世話する過保護な母に伝え、おのおの事実を受け止める。休職し、周囲の反応に一歩引いた感じで苦笑いのアダムだったが、化学療法が始まり生活は一変する。レイチェルに浮気され別れたアダム。物慣れない訓練中のセラピスト・キャサリンや、病院仲間、親友と触れ合いながら徐々に実感していく。コメディ交じりの優しい闘病物語。

レイチェルのクソ女っぷりやいつものセス・ローゲンの役だなぁって感じの性格の親友、教科書に囚われがちなセラピストのキャサリン、年上の気の良い病院仲間がいるせいでちっとも暗くない。けど、やっぱり病院仲間のミッチが死んだりして、死ぬことなんてまるで実感してない主人公はショックを受ける。そのへんのバランスも良かった。
お馬鹿映画の出演が多いセス・ローゲンの持ち味とジョセフ・ゴードン=レヴィットの雰囲気が交じり合って、良いテンポの映画だった。二人に加えてアンジェリカ・ヒューストンが出てるのもツボ。坊主に剃り上げたジョセフはやっぱ窪塚に似ているなぁと思う。
男二人の友情がとても素敵でほんわか涙交じりで感動できる物語。
よるこ

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