ひちょ

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのひちょのレビュー・感想・評価

4.5
何故、碇シンジを碇シンジとして扱わないのか、ずっとわからなかったんですけど、この前久しぶりに観直してようやく理解した。
Qで主人公の彼は、1度初号機のなかでLCLに溶けてしまった後に、碇シンジと全く同じ姿に形成されたいわゆる「碇シンジ」であって、序・破の主人公であった碇シンジとイコールではないのよね。
けれど、カヲルくんは「碇シンジ」を碇シンジとして見なしている。これにとても感動したのだけど。
カヲルくんは、シンジを今のシンジとして愛しているのではなく、それこそ魂のレベルで愛していて、シンジが男性であっても女性であっても関係がないのよね。
つまりはQの「碇シンジ」は魂が碇シンジであって、であるならば碇シンジと見なしていいのよね。
わたしたち観客は、もちろん「碇シンジ」を碇シンジとして認識する以外にないのだけど、間違っていない。

何だか救いがあったよね。全編通して。状況は全く救いはないんだけどさ。

女性の強さを全面に押し出していたと思うのだけど、それに関してはもう少し考えてから書きます。
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